´日常´の終わりと始まり

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茶色い髪をした僕と違う高身長のカッコイイ男子生徒がこちらに手を振りながら走ってくる 彼はカエム=クーム、四大貴族クーム公爵家の次期当主で僕がまだミーテル家にいた頃からの親友 その外見もさるごとながら実力もあり、学園高等部一年ですでにBランクと学園指折りの強さだ カエム「相変わらずしけた顔してるな もっとテンション上げて行けよ!」 カエムは僕の背中を叩きながら一緒に並ぶ ラグ「しょうがないよ…昨日はいろいろ大変だったんだから」 カエム「大変だった?まぁ細かい事は気にするな! 人間後ろを見ずに前前見て歩け!ってな!」 ニンマリと笑うカエムに僕もつられて笑ってしまう カエムは性格も良いからみんなからも人気がある それでも周りから孤立している僕にも昔から変わらず一緒にいてくれた カエムがいなければ本当に僕はダメだっただろう ちなみにシルフィー達も姿を見せる数少ない人物(今は姿を消している) しばらくカエムと話しながら歩いていると ?「あらカエル、今日も落ちこぼれと一緒に登校?あんたも物好きね~」 カエム「誰がカエルだ!!! クリス!」 後ろを振り向くと腰近くまである赤い髪をした気の強そうな女子生徒が腕を組んで立っている 彼女も僕の幼なじみで、四大貴族マイルズ公爵家のクリス=マイルズ  
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