´日常´の終わりと始まり

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ラグ「クリス、おはよう」 軽く手を挙げて挨拶する クリス「ふん!落ちこぼれが気安くアタシに声を掛けないでよ、まったく…」 なんだよ… ラグ「別にいいじゃないか… 昔はよく遊んだ仲なんだ…」 だが言い終わる前にすぐ目の前に詰め寄られる クリス「昔よ!む・か・し!大昔!あんたはもう四大貴族じゃないんだから、身分をわきまえなさいよ わかったわね!」 そんな厳しい目つきで睨まなくても 昔は仲良かったのに、いつからかこんな嫌われたんだろう… ?「クリス、おはよう どうしたの?そんなところで」 クリスの後ろから、少し背の小さな金髪のツインテールの女子生徒があるいてきた クリス「ああ、おはよう 別に、何でもないわよ」 金髪の女子生徒はクリスの横に並ぶ ふと僕と目が合う ラグ「おはよう、エレン」 彼女こそは僕の双子の妹、エレン=ミーテル 学年トップの実力の持ち主でランクはカエムと同じB すでに学園最強とも噂される天才 エレン「……おはようございます、グリークさん では」 クリスとエレンは並んで先に歩いて行く カエム「おいおい、兄貴が挨拶したんだからもっと愛想よくしろよ」 カエムの言葉に反応したエレンがつまらなそうに顔をこちらに向ける エレン「私の兄はシーゲル兄様だけです 勘違いしないでください」 冷たい瞳で一瞥して直ぐに行ってしまった  
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