´日常´の終わりと始まり

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ガラガラ 僕達の教室1‐Aに入るとほとんどの生徒が登校していたみたいだ クリスとエレンは女子生徒の集まりの中心にいる さっさと席に着こう… 僕の席は窓際の一番後ろ 隣にはカエム というよくありそうなパターンではない カエムは廊下側の席だ 世の中そんなに小説のように甘くは無いらしい 僕が席に着くと直ぐにカエムが後ろの空いてる席に座り、他愛のない話をする 実は僕の後ろには一つ空いてる席があるのだけど、入学してから二ヶ月程たつがここに来るべき奴は一度も来た事は無い 本当なら金持ちの商人の息子が来るはずだったけど、噂では親が事業に失敗して多額の借金を背負い込み、家族全員で夜逃げをしたと聞いた まぁあくまで噂だけど… ちなみに僕の隣は、バニラと言うおいしそうな名前の女の子 銀色のセミロングの髪に眼鏡を掛けている綺麗な子だけど バニラ「…………」 誰とも話そうとせずずっと本ばかり読んでいる変わった人  
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