´日常´の終わりと始まり

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カエム「まったく、あの先生ももっと大目に見てくれれば良いのに、だから万年独身なんだよ!」 あれからしばらく痺れて動けなかったカエムだけど、無事に?午前中の授業は終わって今は昼ご飯を食べている 食べている場所は学生の昼食の所と言えば、やはり定番の中庭! な訳は無く教室の机 人気の中庭は上級貴族や三年生のたまり場だから近づけない 現実は厳しいよね…… カエムと二人でいつも通りに机をくっつけてお弁当を食べる 僕は朝シエルが作ってくれた手作り弁当、カエムはパン屋のパン数個 カエムいわく、寮の弁当は無駄に金を掛けた物でたいして美味くなく、パン屋のパンの方が美味しいらしい というか作るの面倒なだけだと思うけど ラグ「でもいいじゃない、反省文だけで 数学のハゲロス先生だったら山ほど課題出されたよ」 *ハゲロス先生…本名カルロス=バイキング、厳つい名前だが43歳独身で体格はガリ細メガネ。頭髪が残念なことになっているためよく生徒にからかわれる。面倒なことに変にプライドが高いため何かあったらすぐ大量の課題を出す。高等部の嫌な教師ランキング7年連続1位の猛者! カエム「そりゃあのハゲに比べたらそうだけどよ… あっラグお前次の時間…ング…だいひょうふか?」 あんパンをくわえながら心配した顔で聞くカエム… ラグ「…まぁ多分またキースが絡んでくると思うけど… 大丈夫、いつも通り気にしないから」 そう いつも通り 変わらない… 変わる事の無い いつも通りの日常  
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