´日常´の終わりと始まり

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ガヤガヤ 昼休みが終わって今は第二武道館で実技の授業が始まるのを待っているところ カエム「ふわ~、まったく早く始まらねえかな」 隣でカエムがあくびをしながら文句を言うがそれはさすがにどうしようもない ラグ「しょうがないよ、実技はいろいろ準備が必要だから」 そう、この学園の実技は色々有るが今回は結界を張って中で一対一で闘うという物 その際には武器は個人の自由になっているので、大体みんな剣や槍等を使うのでかなり危ない(僕も紅月を使うけど…) なので、死なないように「ダミークロス」と呼ばれる特殊な魔法道具を使う 見た目はただの十字架のネックレスだけど、身につけている者のダメージを一定値まで吸収してくれるすばらしい物なのだ でも攻撃を喰らい過ぎてクロスの結晶部分が壊れたら終了 というのが実技の模擬戦のルール でもクロスの強度は身につけた人によって変わるし、いくらクロスを着けていても、痛みは有るし怪我もするので実戦に近い戦いができる ちなみにダミークロスは一つで平均以上の家が一つ買える値段であり軍の一部の部隊やこの学園ぐらいにしか大量にはなく一般には復旧していない 結晶部分は使い捨てで質にもよるが5000~数万ほど… ?「あれれ?そこにいるのは落ちこぼれの一つ目小僧君じゃないかい?」 ラグ「はぁ」 来たよ… ラグ「なんだいキース、何か用事でもあるわけ?」 キース「別に、この僕が下の下の君に用事があるわけ無いだろう」 この嫌味な奴はキース=グライアス、一応四大貴族のグライアス家の次期当主の予定(実家の権力争いが激しくまだ決まっていないらしい…) キース「まったく、君みたいな落ちこぼれといっしょに授業なんてしたく無いよ… なぁそうだろ、お前達」 キースの後ろにいた取り巻きの連中が笑い出す  
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