´日常´の終わりと始まり

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みんなが盛り上がるのも無理ない四大貴族同士の戦いなんて滅多に観られない しかもグライアス家次期当主予定のキースと学年トップのエレン 下手したらお金が取れるんじゃないかな 「キースさん、学年最強は誰か教えてやって下さい!」 「エレンさ~ん、頑張って下さ~い」 お互いクラスの声援を受けて二人はリングに上がる キース「まさかこんなところで君と戦う事になるなんて 神に感謝しなくてはね」 片手にユニコーンの紋章が彫られたスピアーを持ちながら大袈裟に手を振るうキース エレン「そうですか」 対してエレンは興味無さそうにレイピアを構える その柄にはグリフォンの紋章 キース「そうとも、本来ならもう少し先の‘光の祭典’でお互いの名誉を賭けて戦うはずの我々がここでこうして戦うなんて、神が王家の方々の前で君が恥をかかないようにしてくれたもの以外の何者でもないのだよ。それはみんな分かっているはずだがこの僕は…」 エレン「ねぇ」 キース「ん?なんだい?」 つまらなさそうな顔をするエレンにキースは怪訝そうに答える エレン「あなた¨弱い犬程よく吠える¨って言葉、知ってます?」 ズバッと言ったなー エレンのストレートな発言にキースはこめかみをピクピクさせて見るからに不機嫌になっているようだ…  
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