´日常´の終わりと始まり

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カエム「今日は何だかやけに消極的だな、エレンは」 ラグ「多分これからのためにいろいろ調べているんだと思うよ。あの二人はあんまり手合わせしないから」 通常の実技の授業は自分達でペアを決めるため、必然的に仲良い友達同士が組む事が多い さらに違うクラスなら尚更戦う機会は限られる 大きなイベントでは組や学年の関係無く生徒同士が戦う事があるので、有力な生徒の情報はかなり重要であるから、エレンとしては今のうちにいろいろ記録しているのだろう キース「ほらほら!手も足も出ないのかい!」 自分の実力を測られている事に気付いていないキースはなおも繰り返しスピアーでの突きを続ける エレン「…うざいですね」 避け続けていたエレンは急に後ろに後退してキースとの距離を空けた キース「何だい?僕に攻撃出来ないからって逃げる気かい?」 ヒュン エレンは右手に持ったレイピアを目の前に掲げた エレン「そのうるさい口、直ぐに閉ざしてあげます」 するとエレンのレイピアに魔力が集まりだし光を放ち始める エレン「闇を掻き消す聖なる光よ 我が力となりて敵を切り裂け ¨聖光の剣(セイコウノツルギ)¨!」 途端にエレンのレイピアの光の輝きが強まり、一瞬目を覆う光が溢れだした そして目を開けた時見えたのは、光り輝く美しい剣を手にするエレンの姿だった  
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