´日常´の終わりと始まり

41/42
前へ
/428ページ
次へ
スッ チン エレンはレイピアを鞘に戻してボックスにしまう 【ボックスとは学園から支給された特殊な指輪により発生する異次元空間の事、魔力を込めれば誰でも使える。 大きさは少し大きめのロッカー程でほとんどの生徒は武器庫として使っている。しかし稀に中の物が他の人の物と入れ代わったり、武器の劣化が多少早い等、極小数の問題点もある】 僕も使えない事もないけど、ボックスを使うと中の物は痛むって言うしそれに「紅月」は叔父さんがくれた大切な物だからいつも持ち歩くようにしている キース「待ちたまえ!」 そのままリングを下りようとするエレンをキースが呼び止めた エレン「何でしょうか?」 首だけ向けるエレンに対してキースは立ち上がり、睨みながらスピアーの矛先をエレンに突き付ける キース「先程まではまだ僕は本気を出していなかったんだよ よってさっきの力が僕の本来の力だと思わないでくれたまえ!」 普通なら今のキースの言葉は負け犬の遠吠えにしか聞こえないが、あのキースの顔を見れば真実だと気付くだろう エレン「そうですか… だからと言って私には別に問題ではありません、私も本気ではありませんでしたから」 そう言ってクールに返答するとエレンはさっさとリングを下りてしまった キース「なっこっこの… ふん」 キースも自身のスピアーをボックスにしまい不機嫌そうにリングを下りる  
/428ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11960人が本棚に入れています
本棚に追加