決断

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僕がちょっと涙目になりながら呼びかける ラン、リン、レンの三人はやっと解放してくれた 一体何? 今僕の目の前にはシルフィー達四人がいるけど… みんな不安げな顔をしていた そしてシルフィーが飛んで来て僕の頬に抱き着く そこにラン達も続いて顔にしがみ着いてきた そっか、僕の事心配してくれたんだね いつもの僕と違って気負っているのを感じて心配になったんだろう 本当に優しい子達だ… でも 行かなきゃ ラグ「ありがとう、みんな」 そっと四人を顔から離して向かい合う ラグ「これからちょっと無理するかもしれないけど…大丈夫だよ、そんな顔しないでシルフィー」 僕は泣きそうなシルフィーに微笑みながらリングに向かい歩み始める ラグ「ちょっとがんばって来ます。手は出さないでね」 そしてシルフィー達四人を残してリングに上がる 一方残されたシルフィー、ラン、リン、レンは心配そうにラグの後ろ姿を見送っていたが… 「おい、何だあれ?」 「キャーあれシルフよ、精霊の!」 「すっごーい私本物初めてみた、カワイイー」 「それに綺麗ねー あーもう欲しいなー捕まえちゃおっか?」 等と周りの生徒(主に女子)からの視線や危ない言葉を聞いて慌てて姿を消す 「イヤー、ちょっと待ってよ」 「行かないでー」 「何であのシルフが落ちこぼれの使い魔なのよ!」 「本当!本気でむかつくよね!」 という感じでラグは在らぬ所でクラスの女子生徒の反感を買っていた…  
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