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先にリングの前にいるミレイ先生からダミークロスを受け取る
ミレイ「おい、グリーク」
クロスを渡したかと思うと突然ミレイ先生が肩を掴んで僕と向かい合うように引っ張ってきた
そしていつに無く真剣な眼差しにちょっと驚いてしまう
ミレイ「…あまり無茶するなよ。お前は今のままでも十分なんだからな、変に無理して周りを心配させるなよ」
まるで僕の心を読んだみたいな先生の忠告に一瞬目を見開いてしまう
ラグ「ありがとうございます、先生
でも…今日はがんばろうと思います」
僕の返事に先生は諦めたような顔をしたが、直ぐにいつも通りに戻って
ミレイ「そうか…
まぁ怪我したら私が看病してやるよ
よし、行ってこい」
バン
ラグ「痛っ!」
思いきり背中をミレイ先生に叩かれながらもリングに上がる
リングの中央に向かうと対戦相手はすでに待っていた
体格は僕と同じ位の小柄で赤みがかった茶髪、武器は右手にショートソード、左手に短い杖を持っている
たしかこいつは…
「はっ、俺は運がいいぜ
こんな片目の落ちこぼれ野郎が相手なんてな、ハッハッハ」
…
キースの取り巻きの一人だ…
名前は知らないけどたしかけっこう強いはず…
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