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まさかこんなところまで来るわけがないと油断していた。 すぐ耳元から聞こえた乱暴な声に悟空はびくりと身体を震わた。 しかも運が悪いことに後ずさろうと手をついたそこは空中だった。 そのままずるっとバランスを崩す。 落ちると思ってきゅっと目を瞑ればぐいと力強い腕に引き寄せられた。 「猿のくせに木から落ちるんじゃねぇアホ。」 「・・・うっさいっ、猿でもアホでもない!」
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