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「こらっ、どこ触ってるのっ。あっ‥」
「気をつけてね」
耳たぶを甘く噛み、うなじに唇を押し当ててくる。
滑り込んで来た大きな手が、肌に胸に直に触れる。
「気をつけるって、彼だって好みがあるでしょ。
ちょっ、と、亮介‥」
「ん?砂菜‥したい‥」
低く耳元で囁くように言われて、思わず背中に鳥肌が立った。
脳に直接響くような甘い誘いで。
胸と腰に回っていた手をスルリと抜くと、亮介は立ち上がり私を抱き上げ歩き出した。
「亮介‥歩けるから‥」
「駄目。俺がこうしたいの。ちゃんと捕まってないと落ちるぞ」
そう言われ諦めて、首にしっかりと腕を回した。
「俺のせいだよな?」
寝室のドアを開け背中で閉めると急に亮介が言う。
「何が?」
。
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