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まだ上まで昇りきってもいない明るい部屋のベッドに優しく寝かせられる。
「砂菜がより軽くなったの」
あぁ、確かに亮介の浮気を知って食べれなくなり、風邪をひいて食欲が更に無くなった。
実感はないけど、少し痩せたかも‥
「クス、間違いなく亮介のせいだよ」
「昼は何か作るよ。後で買い物に行かなきゃな」
「うん、お願いするね」
ギシ、とスプリングの音と共に亮介の膝が私の両脇で沈み、顔の横に手を付き覗き込む。
初めてでもないのに、明るいせいかひどく恥ずかしくて目を伏せてしまう。
「了解。まずは‥食後のデザートをいただきます」
笑いの含んだ声が近くで聞こえたかと思うと、唇が首に押し当てられた。
「待っ、て。明るいよ‥」
。
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