繋がれた手

＊想い＊

フワリと体に軽く亮介の体重が重なり、手が脇腹を軽く撫で胸の膨らみに辿り着く。

「砂菜がよく見えるからいいんだ」

顔を上げる事なく、場所を変えながら啄むように唇を這わせながら、私の唇に辿り着いた。

「恥ず、かしい、よ」

恥ずかしさから目の前に持って来た腕を取られ、互いの指を絡ませると、ようやく亮介が顔を上げ間近で目を合わせると、とても優しくそして意地悪に微笑み、

「大丈夫、気にならなくなるくらい、愛するから」

そうして深く、何度も口づけをして来た。

本当に周りなど気にならなくなる程情熱的に、何度も何度も‥

その間手はずっと離れては寄せ合い、解かれては繋がれていた。

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