*想い*

12/23
1273人が本棚に入れています
本棚に追加
/263ページ
力では敵わないからもがくのを止めた。 「‥本当勝手。 あれからずっと考えてた‥どうしたらいいのか、どうしたいのか‥ きっと亮介から別れ話が出るんだろうって思ってた。 何度も夢にも出て来たよ。 私からは終わらせられなかったから‥ でも‥許せるとも思わない‥だってそうでしょ? 亮介なら許せる?私が他の人とも付き合ってたら‥ 他の男の人がこの家に来て、亮介と買ったお茶碗でご飯食べたり、亮介と寝たベッドで他の人と寝たら亮介は許せるっ? そんな私を信じられる?!」 自分で言いながら、写真の女の人と亮介の行為を思って吐き気がした。 許せる訳がない。 考えても出なかった答えが、自分の中で固まっていく。 「‥許せないよ‥砂菜が他の誰かに笑い掛けたり、他の誰かに抱かれるなんて。 絶対に許さない‥ 昨日の電話のヤツか?」 。
/263ページ

最初のコメントを投稿しよう!