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力では敵わないからもがくのを止めた。
「‥本当勝手。
あれからずっと考えてた‥どうしたらいいのか、どうしたいのか‥
きっと亮介から別れ話が出るんだろうって思ってた。
何度も夢にも出て来たよ。
私からは終わらせられなかったから‥
でも‥許せるとも思わない‥だってそうでしょ?
亮介なら許せる?私が他の人とも付き合ってたら‥
他の男の人がこの家に来て、亮介と買ったお茶碗でご飯食べたり、亮介と寝たベッドで他の人と寝たら亮介は許せるっ?
そんな私を信じられる?!」
自分で言いながら、写真の女の人と亮介の行為を思って吐き気がした。
許せる訳がない。
考えても出なかった答えが、自分の中で固まっていく。
「‥許せないよ‥砂菜が他の誰かに笑い掛けたり、他の誰かに抱かれるなんて。
絶対に許さない‥
昨日の電話のヤツか?」
。
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