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大きな体で、いい年して、子供みたいに泣く亮介。
「砂菜の傷に比べたらどうって事ない。
不安にさせないよう努力する」
「それでも、やっぱり今すぐには信じられない‥少し時間をちょうだい‥
ちゃんと考えるから」
無かった事には出来ないけど、私だってこんな終わり方が良いわけじゃない。
亮介が言った『未来』を信じてたんだもの。
朝子が言うように一度や二度の過ち(二度は困るけど)を許せるか、もう一度考えてみよう。
「‥うん‥ありがとう‥
ありがとう砂菜」
今日ここに来て一番の笑顔で何回も『ありがとう』を言う。
そして腕を引かれ抱きしめられた。
後ろからじゃなく正面から。
。
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