-考え出したら止まらない-

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幸村が狂って?しまった あの日の放課後 「旦那ぁ、少しは落ち着いた?」 「うむ…すまぬ佐助」 「いいって、もう俺様(嫌なくらい)慣れてるからさ☆」 佐助に昼間の暴走について謝罪しながら、胴着に着替える。 「でも旦那が暴走したのは珍しいよね~」 別の事で暴走するのはよくあるけどね、と付け足しながら佐助は言う。 (流石に男から、せせ接吻されたなどと言えまい…!!) それを思い出しただけで顔が赤くなってくる。 「旦那どうしたのさ?顔真っ赤だけd「ははは破廉恥でござるぅううあああ!!」…ええぇっ!?」 心配して話しかけたのに、破廉恥と言われ、ショックを受けている佐助の横で幸村は頭を抱える。 (何故、政宗殿は某にせせ接吻などしたのだろうか!?) 一度考え出したら止まらない思考が、ぐるぐると渦を巻いて幸村を呑み込んでいく。 (こんなに考えるとは…俺らしくも無い) ブンブンと首を左右に振り、頭から振り払おうとする度、どんどん渦は広がっていく。 それを見ていた佐助が、また旦那が狂ってるよ…!と密かに呟いていたのは誰も知らない。 .
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