12月12日

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雪は積もり夜になると、冷え込んでしまうそんな季節。 僕は、自分の部屋の窓から見える、真っ暗な夜空を眺めていた。 窓の外は、静かに舞い降りていく雪が綺麗に映った。 今の時間は8時。 僕の名前は、志賀昇 現役中学生。 何気無く見た夜空が僕を慰めるのは、久しぶりだった。 「空なんか最近見てなかったなぁ~。」 僕が空なんか眺めてるのは久しぶりのことだった。 大人になってくにつれて段々、景色や空は見なくなり人の顔色ばかり気にするようになる。 そんなことみんなわかっているけど、これが世の中ってやつなんだよな。 そんなことを思っていると部屋の向こうで声が聞こえた。 「昇!!リビングに来なさい。」 お父さんの声だ。 どうせまた勉強とかろくでもない話なんだろうな。
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