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気付くと朝になっていて昨日のことを思い出す時間さえないまま、学校の準備、制服に着替える。
歯磨きをしに洗面所まで向かった。
顔には痣や傷があったが、目立ったものではなかった。
洗面所に行く途中リビングの前を通ったが昨日の嵐は過ぎ去ったあとみたいだった。
お父さんは僕を見ても昨日の事を謝ろうとはせず新聞を見ていた。
お母さんは朝食の片付けをしていた。
僕に朝食はない。
いつも朝は食べないから
僕は準備を終えるといつも逃げるように、家を出るんだ。
何も考えずにカバンを持ち、玄関のほうへと一直線に。
「行ってきます」
何って言葉なんてかける余裕も言う努力もしないんだけどね。
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