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「沙織はバイト中、携帯をロッカーに入れてたらしいんだ。で、突然ゾンビの襲撃を受けて、店長が殺された。その時沙織は逃げるのに夢中で、携帯をロッカーの中に忘れてきたらしいんだ。これから先、携帯が無いと、不便だろ?はぐれたりしたら、連絡が取れなくなる。だから、沙織の携帯を取りに行こうと思う」
「またあそこに行くのか?」
「ああ。沙織以外の全員は、携帯を持ってる。もし沙織だけはぐれたら、誰も沙織の居場所はわからなくなるだろ?それは危険過ぎるからな」
真治が返す。
「確かにそうだな・・・でも、またあそこに行くのは危なくないか?」
今度は雄太が発言する。
「じゃあ今度は、俺が車を出しましょうか?」
雄太の突然の発言に少々戸惑ったが、
「じゃあ、雄太に運転を頼む」
俺がそう言うと、
「兄貴が行くなら、俺も行きます」
雄二が続いた。
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