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雄二が電話に出る。
『もしもし?』
「今から、米軍基地に突入するぞ」
『はい?』
「だから、基地に突っ込むんだよ」
『あんなにゾンビがいるのに?』
「嫌なら、帰ってもいいんだぞ?強制はしない」
雄二は雄太と相談しているようだ。
しばらく返答は返って来なかったが、
『わかりました。先輩達が行くなら、俺達も行きます』
「さすがだな。じゃあ、遅れないで付いて来いよ?」
『はい』
電話を切り、真治に話し掛ける。
「真治、ゲートから入って、あのショッピングセンターまで向かってくれ」
俺が指差したのは、ゲートの正面にあるショッピングセンターだった。
恐らく、その辺りから銃声は聞こえてきたはずだ。
「わかった・・・行くぞ?」
「おう。頼む」
俺達が乗った車は、ショッピングセンターに向けて発車した。
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