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「いや、それはダメだ」
「どうして?」
「危険だからだよ。あれだけのゾンビがいるんだ。沙織は、武器を使えないだろ?」
沙織はしばらく黙っていたが、何か反論を思い付いた様だ。
「でも、私が行かないと、携帯がある場所、わからないよ?誰かに見られたら嫌だから、わかりにくい場所に置いてあるから」
「そんなのはロッカーを調べれば・・・」
「私も行くの!!」
もう、何が何でも付いて来るつもりだ。
正直、沙織を危険な目に合わせたくないのだが・・・
「わかったよ。沙織も一緒に行こう。ただ、絶対に傍を離れるなよ?」
「うん!」
ゾンビが密集しているかも知れない場所に行くというのに、何で嬉しそうなんだ?
俺の頭にはそんな疑問が浮かんだが、敢えて口にはしなかった。
面倒な事にならなければいいが・・・
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