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俺はまた一人、夜空を眺めている。
明日、沙織の携帯を取りに、国道沿いのコンビニに行く。
まだ国道には、ゾンビが溢れているだろう。
この前は運良く車で通る事が出来たが、もっとゾンビの数が増えている可能性だってある。
そうなると、普通の乗用車で強行突破するにも、限界がある。
それに明日は沙織も一緒だ。
沙織は武器が使えない。
木刀や鉄パイプなんて、持った事もないだろう。
もし沙織が木刀を振ってゾンビに当てたところで、ゾンビからしたら文字通り痛くも痒くもないだろう。
となれば、沙織が使えるのは雄太が持ってきた果物ナイフか、俺がミリタリーショップから持ってきたサバイバルナイフくらいだ。
ナイフで戦う場合、当然至近距離での戦闘になる。
それだけゾンビに噛まれる可能性も増えるという事だ。
斬りつけたくらいでは、奴等はびくともしないだろう。
となると・・・
やはり沙織は、俺が守らなければ・・・
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