調達

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朝、俺が目を覚ますと、すでにみんなは起きていた。 「おはよう龍人。良い夢見れたか?」 洋介はからかうような口調で聞いてくる。 「こんな状況で良い夢なんて見れるかよ」 良い夢も悪夢も、見ていない。 眠りに落ちて、次の瞬間目覚める、そういった感覚だ。 俺が寝ている間に何時間経ったのかはわからないが、その何時間も、俺の中では一瞬で過ぎ去った訳だ。 「今何時だ?」 眠い目を擦りながら、誰にともなく訊ねる。 俺の問いに、沙織が答えた。 「今は11時だよ」 意外と早く目覚めた様だ。 「ちょっと風呂入ってくる」 俺は風呂場に向かい歩き出した。
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