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４月。
今日から、私は美容師として働く新米。
不安が大きいけれど、ずっとなりたかった職業。
「おはようございます…」
遠慮がちに入ると、すでに来ていた先輩達の視線が一気に集まる。
「あ…」
あまりにも一気に視線を浴びたため言葉を失う。
『いらっしゃい！田中さん。』
『いらっしゃい！』
店長の安田さんに続いて、他の皆さんも挨拶をしてくれる。
「田中美桜です。今日からよろしくお願いします！」
そう言うと拍手で私を受け入れてくれる。
他の皆さんが開店準備を始める頃、私は店長の安田さんから説明を受けていた。
説明が終わり、店長と話していると。
『本当は、もう一人新入社員がいるんだけど、その子は明日からなの！』
「そうなんですか？」
『そう。本当は今日からなんだけど、今日はどうしても来れないって。』
「はぁ…」
今日これないなんて…よっぽどの用事なのかな？
エイプリールフールだからじゃないよね？
なんて考えながら作業を見学する。
『田中さん、ちょっと！』
安田さんに呼ばれ安田さんの元へ行くと、そこには先輩も立っていた。
『田中さんには、この丸山くんについて貰うわ！』
「はい…」
『丸山陽です。よろしくな？』
「よろしくお願いします！」
『丸山くんは、店NO1の人気だから、忙しいわよー(笑)』
「え…」
『店長が脅しかけちゃダメでしょう(笑)なぁ？』
「あは…」
『大丈夫！俺がみっちり教えてやるから!!!』
他のスタッフも優しそうで、みんなフレンドリーな感じだった。
ここで、頑張るんだ。
って実感できた。
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