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「はやく森を抜けよう。また襲われないとは限らない」
「……そうですね。ならさっさと抜けるです!」
つってもここどこか知らないんだよな…
案内してもらうしかないか…
「案内してくれ」
「迷子ですか?仕方ねぇですね」
まぁ事実なんだが…初対面にそんなことを言われるとは…
「そうだ。名前聞いてなかったな…」
「迷子に教える名前はないですぅ♪」
このやろう…
「でも…」
ん?条件付きか?
まぁいい聞いてやろうか…
「でも?」
「おぶってくれるなら教えてやらんこともないです」
……最近の少女はひどいんだな
「あぁ。仕方ない…おぶってやるよ」
「まじですか!?いや~。言ってみるものですねぇ」
なん…だと…
「てめっ!?はめたな!?」
「はめられる奴が悪いんですぅ。さっさとおぶれですよ~」
「………ちゃんと口で案内しろよ」
「はいはい~」
ふむ。まぁ軽いからよしとしよう
それじゃ、さっそく…
「名前教えて」
「私はカナタ。カナタ・シーキックですよ。あ、そこ左です」
カナタ・シーキック?
あきらかに日本人じゃないし…
やっぱりここは…
「私は教えたんですからそっちも名乗るです!と、次は右です」
……考えごともさせてくれないか
まぁ名乗らないと礼儀がなってないしな
「夢城 幻夢。どうとでも呼んでくれ」
「変な名前…。まぁいいです。幻夢と呼んでやるです。あとはまっすぐで森を抜けるです」
「なら俺はカナタと呼ばせてもらうよ?」
「カナタ様で…」
「却下」
こいつはこういうキャラなんだな…
うん。理解した
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