拝啓 十二の君へ

拝啓 十二の私より。

だんだん、

酷くなっていったんです。

初めは二、三人だった人数も、

今では学年全部に広がってしまった。

私が通ると、蜘蛛の子を散らしたように全員が逃げる。

私が一度でも触ったものは、
誰も触らない。

私に渡さないといけないプリントなんかは、
汚いものを触るように
爪の先でつまんで渡す。

その手を、
汚ね～って言って他の人になすりつける。

その相手も逃げ回る。

女の子たちは、
大人には分からないやり方で
精神的に、徹底していじめ抜く。

他にも、色々と……

挙げたらきりがない。

こんな状態が、

三年も続いてるんです。