無くし者

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「バカ野郎。」 嘘だ。 本当はとても嬉しかった。君が来てくれて。 どうやら俺のココロは天の邪鬼らしい。 だが彼女は気にしていないのか 「ここがいつも居る場所?」 「…あぁ。」 短く…そして正確に答えた。 邪魔をしない、邪魔をされない場所だ。 一人の場所。 「やっと見つけた。」 彼女は優しく微笑んだ。 「…やっと?」 「うん。いつも授業を抜けて、どこにいるのかな…って思ていたの。」 彼女は俺の横に座る。 そして… 俺に向かって言の葉を投げ掛けた。 「どうして最近私を避けるの?」 と。 痛い …痛い一言。
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