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――朝。
初日の出が俺の家を照らす中、俺は眠い目を擦って目を醒ましたのである。
正月くらいだらけさせてよね。
今は7時か……。
沙雨那に抱き着いて寝たんだっけなぁ。
俺の目の前には沙雨那がすやすやと眠っております。
今日は元日だけどどうしようかな。
……と、そこに、枕元に置いていた俺の携帯が五月蝿い音を立てて鳴り響いた。
俺は携帯を開き、電話に出た。
「もしもし」
すると、向こうから女の子のような可愛い声が聞こえてきた。
「もしもし、私だけど、翼君、今ちょっといいかな?」
朱雀でした。
「どうした? 俺は別に時間はあるけど」
俺は携帯を片手にリビングに向かって歩き、朱雀との会話を続けた。
「今日、8時位に私の家に来れるかな?
あ、沙雨那も一緒に来れる?」
8時か。まあ大丈夫かな。
「ああ、いいよ」
「じゃあ8時に、私の家に来てね。
じゃあ、待ってるよ」
朱雀はそう言うと電源ボタンを押して会話を終了させたようだ。
ツー、ツー、という会話を終了させた音が俺の耳に飛び込んでくる。
ああ、沙雨那起こさないとね。
また部屋に逆戻りした。
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