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その後、俺の犯した罪を贖う為に沙雨那の体を起こしてぎゅっと抱き締めた。
自分からキスしといてDキスは断るとか何なんだ俺は。
「ゴメン……沙雨那……」
俺はぎゅっと沙雨那を抱いて指で沙雨那の淡い苺色の唇に触れた。
とっても柔らかくてちょっと湿ってるの。
俺はこれに唇を合わせていたんだな。
「お兄様……いいんですよ」
沙雨那はその綺麗な顔に笑みを乗せて言った。
「本当にゴメンな、俺どうかしてたのかな……」
俺は沙雨那の濃いイチゴミルクのような色をした柔らかな唇に指を付けたまま掌を沙雨那の火照った頬に付けた。
「お兄様、私は全然気にしてませんから。
大丈夫ですよ。監禁されてた頃はこんなものじゃなかったですし。
これくらい大丈夫です」
沙雨那はそう言うと欠伸を一回してからまた俺の胸に飛び込んだ。
「また眠くなっちゃいました……」
沙雨那はそう言うと俺は綺麗な金髪を纏う沙雨那の頭を撫でてあげた。
シャンプーのいい香りと沙雨那のいい香りが混じって俺の鼻腔を刺激した。
沙雨那可愛いよ沙雨那。
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