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俺が煎餅を1枚食べ終わると、沙雨那が扉を開けて顔を出した。
「お兄様、どうぞ」
にっこりと笑って沙雨那はまた部屋に戻っていった。
パジャマ姿なのが可愛い。
常時ジャージの俺とは違うな、沙雨那は。
とりあえず洗面所に行き、タイソン・ゲイも驚愕なスピードで歯を丁寧に磨いて部屋に。
部屋に戻ると、ベッドの上で抱き枕を抱えて見つめる沙雨那がいた。
ああ、沙雨那曰く俺が着替えてる内に歯は磨いたらしいから誤解すんなよな!
「お兄様、早く隣に来て下さい」
沙雨那が急かすように俺を呼ぶ。
俺はそれに応え、電気を消してからベッドまで行き、隣に寝転んだ。
沙雨那の匂いがするよ。
あ、沙雨那がくっついてきた。
「お兄様、腕枕してもらえますか?」
まあ、いつもの事だがな。
俺は沙雨那の頭が下りる所に自分の左腕を下ろした。
ちなみに俺は常に右側に寝ているよ。
可愛いんだな、俺が腕枕してやると喜ぶ沙雨那の顔が。
ロリコン? ええ、自覚しております。
シスコン? ええ、自覚しております。
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