Nirvana

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とりあえずこのままじゃ沙雨那がアレだから寝言を装って話し掛ける事にした。 「沙雨那……」 俺は寝言を装って沙雨那に話し掛けた。 「……お兄様?」 沙雨那は俺に覆い被さったまま。 「俺を……抱き締めて……」 俺は頑張って寝言を装い沙雨那に願い事をした。 「……はいっ!」 沙雨那は眠っている俺(一応起きてる)に返事をして、背に腕を回しぎゅっと抱き締めてくれた。 胸が当たるのは気にしない。 「お兄様、これからも私はお兄様の妹でいいですよね……?」 沙雨那は抱き締めたまま俺の耳許で呟いた。 とりあえず寒いから布団掛けてくれ。 「あっ、寒いですよね」 沙雨那も読心術を取得したか。 俺アレのタネ知ってるけど。 とか思ってたら沙雨那が上から毛布を掛けてくれた。 温けぇ。 「それでは、おやすみなさい、お兄様」 沙雨那はそう言い、俺の頬にキスをしてくれた。 そして、肌を重ね合わせて眠りに就いた。
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