生い立ち

8/15

6259人が本棚に入れています
本棚に追加
/1106ページ
救急車に電話するのはこの2年間くらいで何回しただろう…    正直、親の喧嘩で血を流す程度の怪我は日常茶飯事    見るのも慣れていた    ただ…自分の中に親に対する憎しみ、恨みがだんだん蓄積されていき、もう少しで爆発しそうな感覚がかった    一番の理由は    食事    1日の食事は朝は食パンが、ある日が週に半分あるかないか…    昼は給食があったから助かってた…1日のちゃんとした食事が取れるのが学校だったから    夜は…親達のお酒の『あて』が1品あるくらい…    基本、酒のみは、あてをあまり食べない  父親は九州男子  ビール瓶と一升瓶はたくさんあったけど    ハンバーグやカレーなんかは年に数回しか食べれなかった    事情を知ってた寛ちゃん達は、平日でもほんとによく食事に呼んでくれてた…    それと…    正直姉にも少し、いらだちを持ってた    『姉』が、居てくれればもう少しは自分も助かっただろうな…と    よく考えれば、この状況だから家を出たんだと納得も出来た
/1106ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6259人が本棚に入れています
本棚に追加