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自分はその時…
今まで溜まってたものが爆発した…
『うぉ…オラー』と叫んで包丁を握ってた
声上げた瞬間中川君と目があった…
『まっことっ!~誠あかん!!』
聞こえない…スローモーション
何かに当たった…
父親は何が起きてるのか理解出来てない…
母親は…
言葉にならない悲鳴を上げてる
正確には『当たってた』では無く『掴まれてた』…
父親目掛けて刺しに行ったのを
悟った中川君が包丁を握って止めてくれた…
凄い量の血が…
ポタポタと垂れている
自分は…声を上げて泣いてるだけ
数秒たったのか…
中川君が手を押さえながら
『誠、もうええやろ?なっ!誠!なっ!』
って自分を抱きしめてくれてた…
自分も訳が分からなかった…
その日は中川君と一緒に中川君の家に泊まった…
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