学生最後の年

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誠  『おはょ~足どうなん?』      凄く聞き取りにくい小さな声で…      幸男  『わからん…』        と言って笑っていた        誠  『義男と会うの久々ちゃうの?』      義男  『大丈夫?久しぶり~』      幸男はニコっとして見ていた        誠  『まだ喋るのもしんどいんやな…顔は元気そうで良かったわ(笑)今、良子んとこ覗いて来てん』        幸男は笑っていた      あまり話をしたいみたいじゃ無かったので引き上げようと思い幸男に声を掛けた        誠  『幸男…今度来るとき何回か持って来たろか?何か欲しいのあんの?』      幸男  『ここは何もアカンねん…』        そっか…まだICUの中やから…      誠  『分かった…また来るわな(笑)』        幸男は笑って答えた        病室を出て義男と病院の出入り口に降りると良子が待っていた      良子  『誠~幸男元気やった?』      誠  『まだ話すん、しんどいんやな…顔は笑ってたけど』   
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