◇_コイゴコロ

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この気持ちに制限があるのなら 張り裂ける前に… ―――そう思っていたあたしは、いつの間にか昇降口に着いていた。 グラウンドに、さっき見たばかりの加藤先輩が既に部活に励んでいた。 告白なんか無理。 今までそう思っていたのに、今は違う。 …伝えたい。 伝えなければ、後悔する。 そんな気持ちでいっぱいだった。 校舎を出て、先輩の姿を見つける。 《休憩ー》 顧問の先生が休憩を入れたのを聞き、今かとグラウンドまで走り、先輩の名前を呼ぶ。 「…加藤、先輩…っ!!」 今まで名前を呼ぶだけで、こんなに緊張したことがあっただろうか。  
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