運命

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古ぼけた屋根付きの駐車場。 そこに必要分だけ置かれた水とご飯。 これは・・・? 「ここがあたしの家だよ」 ここがおばあちゃんのお家? 「あんた、お腹空いてるんだろ?」 食べていいの? 「あたしはそんなにお腹空いてないから」 そう言うと、ミィはガレージの入り口に立った。 この辺りは野良猫も多く、ミィのご飯を横取りしようと、何匹もやってくるのだ。 中にはたくましく成長した猫もいて、そんな猫達からミィは僕を守っているようだった。 美味しかった。 久しく食べていなかったご飯を息もせずかっこんで食べてしまって、あっという間に空にしてしまった。 おばあちゃんごめんなさい・・・・
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