時の雫石

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思えば昼は蝉がうるさくて、夜は生活リズムが崩れていて眠れずマンガとゲーム機を片手に時間だけを空費していた。 十代最後の夏は着々と過ぎてゆく。 夏の初めまで通っていた学校を辞め、といって働くでもなし、遊びにいくでもなし。
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