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「ふふっ…そんなに怯えなくてもだいじょ~ぶっ!そんなに痛くしないから!あ、でも加減の仕方わかんないからちょっとは痛いかもねっ♪」
またもや不気味に笑う咲に私は怯む。
「グイッ!……っ…!」
咲に髪を引っ張られながら引きずられる私は必死に逃げようともがいた。
が…逃げられるわけもなく、そのまま何度も何度も体中思い切り殴られた。
しかも人から見ても絶対に見えない所ばかり…。
「ねぇこれ口に入れてみよーよっ!」
咲の仲間はトイレ掃除用の雑巾を手に持ち、私の方を見る。
「それいいねっ!やろやろっ♪」
咲は満面に笑みを浮かべ、私の口を無理矢理開けさせながら雑巾を近付ける。
「ん~っ…!!!」
涙ぐみながら必死に口を閉じ、首を振った。
「バシッ!!…黙れよ」
咲は私の頬を叩いた後、再び口に入れようとした。
その時…
「~でよ!あいつさぁ~…」
トイレの外から人の話す声が聞こえてきた。
「ちっ…おいっ!沢木に言うんじゃねぇぞ。言ったりしたら許さねぇからな。」
咲はそう言い残し、出て行った。
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