パシリ

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- チュンチュン - 私の朝は鳥の鳴き声で始まる。 「はぁ。今日も学校…行きたくないな~…」 学校に行きたくない理由はただ一つ。 パシられているから!! それはきっと私、時田 真夜〈ときた まや〉が内気な性格だからだと思う。 こんな調子だから損したりすることが多い。 まぁ…見た目からして地味なんだけど。 「真夜ちゃ~ん!今日掃除変わってくれないかな?班のみんな用事で出来なくなっちゃって!」 ほらね…毎日こんな感じ。 でも私は断れない。 だって断らないままちゃんとやってたら皆の中に入れるから。 「うん。いいよ!」 作り笑いをしながら返事をする。 「んぢゃあよろしくね!あ、沢木~!!」 アイツが来た。 「おはよぉ♪」 さっきまで私と話していた『咲』は声のトーンを上げながら『沢木』と呼ばれる男子に話しかける。
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