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…『沢木真夜』…。
私は目は悪いが、沢木かどうか判断は出来る。
何故なら…沢木ほど制服を着崩している人はいないから。
沢木は私に気づいたのか、こっちを見ていた。
そして…沈黙が流れた。
「なぁ……パシリ…」
「ふぇっ!??」
いきなり沢木が話し出すからビックリしてうっかり変な声が出てしまった。
「じゃねぇや。時田さぁ何でパシリなんかやってんの?」
「………こうでもしないと皆の中に入れないから…」
私は少し黙り込んだあと、呟くような小さな声で話した。
「ふぅん…。
んな事しても本当の友達になんかなれねぇと思うけど。それに…良いように使われてるだけじゃねぇの?」
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