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だけど僕は、君に気持ちを伝えることが出来ず死んでしまった。
なのに・・・君は毎日僕のところへ来ては涙を流していた。
もっと一緒にいたかった。長く生きていたかった。
その涙を止めたかった。そんな顔をさせたかった訳じゃなかった。笑っていて欲しい。夏の晴れた空のような笑顔を透き通るような声を心から求めた。
夢と現実の狭間のような世界に意識をさまよいながら、決して消えることのない忘れることもなかった想いを伝えたいのだとただ願った。
「君を誰よりも愛しく想っている。」
だからこそ笑っていて欲しい。僕が君にこの想いを伝えることができるその日まで。
それまでは、君の隣でずっと見守っているよ。
END
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