第一章 それはいきなりのこと

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みなさまはじめまして♪ これからお話するのは半分実話、半分愚痴かもしれません。 そう、あれは… 忘れもしない中学2年生の終わり… 学年末テストを終え、今日から部活再開だと、上機嫌で教室を出ようとしたときだった。 「大野さん!!」 私は担任に呼び止められた。 「なんですか?」 「ちょっと一緒に来てくれるかしら??」 そう言って、私は生徒指導室に連れて行かれた。 担任と2人きりになり、私なんかしたっけ?? と、自分に問い掛けていたら 「っ!!」 「!?」 担任がハンカチを濡らしていた。 な、なんで泣いてんの!? 「グスッ、大野さん。これから先、何があっても頑張るのよ」 担任はそれだけ言うと、ただ泣いていた。 …理解不能。 私は初めてみる担任の異常に戸惑い、自分の鞄をあさってみた。 鞄の中には部活の後食べようと思っていたパンと、友達からもらったバレンタインチョコ、教科書などが入っていた。 ただただ沈黙が続き、しばらくして見知らぬ若い男の人と女の人が入ってきた。 「君が、大野 あやかさんだね?」 「そうですけど??」 2人がニッコリと笑うと、担任は号泣した。 だから何なのさっ!!!?? 「ちょっと来てくれるかな?」 私は訳も分からぬまま、その2人の後について行った。
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