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校舎から出ると、目の前には白いワゴン車が停まっていた。
まず、そのワゴン車に女の人が乗り込むと、私にも乗るよう言ってきた。
が、あまりにも怪しすぎて私が乗るのをためらっていると
ガバッ!!!!
後ろにいた男の人に抱きかかえられ、無理矢理車に乗せられた。
バタンっと車のドアが閉まると、男の人は運転席に乗り込み、車を発進させた。
「えぇっ!!!?」
抵抗する間もなく、私を乗せた車は学校を後にした。
ちらっとだが、泣きながら手を振っていた担任がいた。
…今思えば、これって拉致ですよね(・∀・)
しばらくして、車が止まったかと思えばドアが開き、弟が私同様車に乗せられた。
「ね、姉ちゃ~ん!!!」
今にも泣きそうな弟が私にひっついてきた。
そしてまた車が動き出した。
しばらくして
「お二人にはこれからとある所で生活してもらいます。」
「えっ!?」
「家には帰れません。詳しいことは後で説明します。」
女の人はそれだけ言うと口を閉じてしまった。
この時、私は自分が施設で暮らさなくてはいけないことを知っていた。
いつかはやってくる日。
それが今日だったのである。
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