第二章 一時保護施設(一時保護所)

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私は弟と別れて、これから自分が寝る部屋へ案内された。 二段ベッドが6つもある12人部屋。 中・高生用の部屋である。 しかし、そこにいたのはたった2人だけ。 私入れて3人になった。 が、 翌日2人は出て行くこととなり、結局私1人の貸し切りが続いた。 ラッキー☆ あ、一時保護所っていうのは、その名の通り一時的に子どもを保護する施設で、児童養護施設に行くか、家に帰るかなどが決まるまで、そこでひとまず生活するのである。 だからいきなり児童養護施設に行くことはない。 一時保護所での生活は、そんなに苦ではなかった。 ただ私1人に対し男の子がたくさんいて、勉強時間は居心地が悪かった。 しかし、男の子もどんどん出て行き、最終的には私とタメの男の子1人だけになっていた。 つまり男1人、女1人。 まぁ、小学生はたくさんいたけどね。 その男の子とは、最初まったく口を聞かなかったが、ある日 弟が泣いていた。 理由を聞くと、その男の子に殴られたとか… 「やられたら3倍にして返せ」 これが我が家の教訓 弟は何も悪いことしてないのに、その男の子の気晴らしで殴られたとか… プッツン♪ ええ、殴ってやりましたとも アイツの顔面 もちろんグーで♪ 普段おとなしくしてた私からの、まさかの仕返しにその男の子はびっくりしていました。 姉ちゃんやる時はやるよ!!! まぁ…それをきっかけでその男の子と話すようになり、けっこう仲良くなりました。 あれ以来、弟は殴られることはなくなり、むしろ守ってもらえるようになりました。 よかった♪
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