ルイスのメモ4

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「プラーガ」の特徴は、3つある。 1つ目は、宿主をコントロールできる事。 これについては改めて記す必要もないだろう。 2つ目は、真社会性生物である事。 これは簡単にいうと、個体ごとにバラバラに生きるのではなく、アリやハチのように社会を形成する事を示す。 寄生虫としてはかなり珍しい特徴と言えるが、1つ目の特徴を利用するうちに、後から身についた特性かもしれない。 3つ目は、多様な生物に寄生できる事。 これは、先の2つの特徴と合わせると、特別な意味を持ってくる。 この寄生体が介在すれば、異なる生物の間でも、相互にリンクする社会を形成できるのだ。 しかし、俺はこの興味深い生物の研究を続けたいがために、教団の目的に目をつぶってしまっっている。 サドラーが「プラーガ」を、悪用しようとしている事に気づいていながらとうとうここまで来てしまった。 だが、今さら俺1人の力で、教団を止める事ができるのだろうか…
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