戻れない時間

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佐和子はキッチンで、残り物の食事を片付けていた。 ピンポーン 佐和子はその音に、ドアの外にいるのが誰なのかをすぐに察した。 「直美?」 外にいる人物を想像しながら、急いでドアを開けた。 「……」 先程までの笑顔は消え、今にも泣きそうな表情で直美は立っていた。 「直美!どうしたの?」 佐和子の声と同時に、直美は泣き崩れた。
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