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女の子が店の外に出て、自動ドアが閉まると同時に新一はつぶやく。
「何だありゃ」
新一の様子を見て、店長は肩を激しく上下させる。
「あの子は、うちの常連さんだ。皆姫って呼んでる」
「笑い事じゃないっすよ。よく口のまわるガキんちょだ」
ぼやく新一に、マスターはニヤニヤと意地の悪い笑顔になる。
「で、色目使ったのか」
「じょ、じょーだん! んな事する訳ないっすよ! ちょっとその……台車でぶつかって」
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