お姫様

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 今日は、変な日だったなぁ。  つぶやきながら、新一は歩いていた。  新一の家は、レンタルショップから歩いて10分程度と近い。  のんきに歩きながら、新一はバイト代の使い道をあれやこれやと考えていた。 「どうせなら、ぜってーいいギター買ってやる」  ふと見上げた空には、満月があった。 「……あのガキんちょの瞳みたいだな」  自分で言って、笑ってしまう。  子供は、苦手だ。
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