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タイムカードを押した余裕から、新一は呑気に準備を進める。
と言っても、学ランを脱いでエプロンを羽織る程度なのですぐに準備は完了。
「今日店長じゃなくて、ナベ君が相方なのか?」
シフト表を見ると、見事に『渡辺』と記されていた。
「う~…」
新一はがっくりとうなだれる。
ナベは、新一がまだ打ち解けられずにいる人物だ。
「ナベ君怖いんだよなぁ。ギャル男なのに」
ナベは、長い金髪に黒い肌、鼻ピアスを愛する男。
新一にとって始めて遭遇する人種だった。
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